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| photo by Masumi Chiba |
これまで、カラーカード(配色カード)の記号や構成について、
▶ カラーカード(配色カード)の使い方|①カードの記号の読み取り方(色相・トーン)
▶ カラーカード(配色カード)の使い方|②カードの構成(トーン・並び)
で、ご紹介してきました。
今回は、いよいよ活用法へと進み、カラーカードを使って具体的にどんなことができるかをご紹介します。
(追記 2025年11月)
「新配色カード199a」は2024年にリニューアルされ、表紙デザインの変更の他、新たにCMYK値とsRGBがインデックスに記載されました。
カードの構成は、従来品と変わりありません。
カラーカードのさまざまな活用法
1、色を確認できる
(1)色名から色を確認する
色の表示(色名)から、その色がどんな色なのかを確かめたいときに利用できます。
例えば「青紫はどんな色?」という場合は …
青紫の純色はv20(ビビッドトーン・青紫)ですので、裏に「v20」と印刷されているカードを選び、表側の色を確認します。
*カードの記号については、①カードの記号の読み取り方(色相・トーン)の記事をご覧ください。
v20は、3枚のカードの真ん中の色です。その前後の色(この場合はv19 とv20 )と色の違いを比較しながら確認すると、色の特徴がよく分かります。
(2)色から色名を確認する
(1)の逆のパターンです。「この色は何色?」と、色名を知りたい場合は、その色に近いカードの色を選んで、裏の記号を確認すれば良いですね。
2、手軽に配色を試す
「あの色とこの色を組み合わせたらどうだろう?」
「この色に合うのはどんな色だろう?」…などと、
色の組み合わせを頭の中でイメージするのは難しいものですが、カラーカードを使えば手軽に試すことができます。
例えば、「明るいブルーに合わせる色は、ピンク系とオレンジ系のどちらが良いか?」という場合は、明るいブルー(b18)、ピンク系(b24)、オレンジ系(b4)のカードを取り出して、並べてみれば一目瞭然です。
配色の学習では、頭の中で思い描くのではなく、実際に色を合わせてみることが大切です。
カラーカードを使えば手軽に色合わせができますので、さまざまな色合わせを試してみましょう。
3、配色ワークに活用
(1)配色練習
講座の受講者さんから、「これ、切っていいんですか?」「カラーカードって見本だと思ってました。」というお声をたくさんいただきます。
カラーカードは、もちろん色見本としても使えますが、切り貼り用の学習ツールです。
裏面のドットを利用すれば、切り取る作業もラクにできます。
一番上の画像や、すぐ上の画像ように、私の講座ではカラーカードを使った配色練習を繰り返し行っています。
(2)カラーの一覧を作成
さて、もう一つのおすすめは、一覧表の作成です。
こちらは私の手作りの一覧表で、横に色相の2~24(偶数番号のみ)、縦にトーンを10個の表を作成し、カラーカードを切り貼りして作りました。
横の列で見て行くと、1つのトーンでの色相のバリエーションが分ります。また、縦の列で見て行くと、1つの色相でのトーンのバリエーションが分ります。
色相・トーンの変化を全体的に見渡せるので、色の確認をするのにも良いですし、配色のヒントも得やすいです。
切り貼り作業には少々時間を要しますが、色を確認できますし、やり始めると結構楽しいです。
ぜひお試しください。
【カラーカード(配色カード)の使い方③/全3回】カードの活用法(配色練習に活かす)
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