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2019年3月17日日曜日

「イエべ」と「ブルベ」~ パーソナルカラーの落とし穴

photo by Masumi Chiba


ご覧下さってありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

イエべブルベ
テレビ、雑誌、ネットなどのファッション&メイク情報で
頻繁に目にする言葉となりました。

あらためてざっと解説しますと、 
イエベイエロー・ベースカラー の略で
黄みを含む暖かい印象を受ける色。
ブルべブルー・ベースカラー の略で
青みを含むクールな印象を受ける色。 

全ての色はこの二つに大別され、
それぞれのグループで色をまとめると
調和のとれた美しい組合せとなります。 

この理論をファッション&メイクの分野で応用したのが
パーソナルカラー(フォーシーズンなど)です。 

イエベ・タイプ に分類される方はイエベ・カラーで、
ブルべ・タイプ に分類される方はブルべ・カラーで、
ファッション&メイクを統一して調和を得るのが
パーソナルカラーの考え方の基本です。

さて、ここからが今日私がお伝えしたいことです。 

それは、

イエベ・ブルベ にとらわれ過ぎないことも大切!

ということです。 

実際に、イエベ・ブルベに忠実になり過ぎるあまり、
自分の色の世界を狭めてしまう方が少なくないのです。 

パーソナルカラー診断をされる方の中にも、
「あなたはイエベなので、
 イエベ以外の服もコスメも捨ててください。」
とアドバイスする方がいらっしゃいます。

しかし、そうなると
最初から色の半分は使えないことになりますよね?

それに、異なるベースカラーの組合わせ、
即ちイエベとブルべの組合わせは
調和の取れない美しくない配色でしょうか? 

そんなことはありません。
イエベとブルべの組合せで素敵な配色はいくらでもできます。 

例えばこちらの配色です。







イエベのグリーンに
同じイエベのオレンジとブルべのピンクを
それぞれ組合わせてみると…

オレンジの方がしっくりと馴染みます。
しかし、ピンクもとても新鮮で可愛いですよね。 
春先のメイクカラー(アイカラー&リップカラー)で
よく見かける組合せです。

この他ファッションでも、ネイビーのデニム(ブルべ)に
ブラウンのシューズ(イエベ)といった組合わせは
普通に行われていますし、良く合っています。

また、パーソナルカラー診断で
どちらかのタイプに分類されても、
もう一方のグループの中にも似合う色が存在します。

このように、イエベとブルべとの組合せで
素敵は配色はいくらでもあります。
どちらか片方だけに限定する必要はありません。

イエベ・ブルべは取り入れやすく実際に調和するので、
これを土台としてさらに使う色の範囲を広げていくのが
おすすめです。私自身もそうしています。

イエベ・ブルべ が全てではありません。
あくまでもカラーコーディネート法の一つです。

それを頭のどこかに置いておいてくださいね。