2019年5月26日日曜日

所変われば色も変わる ~ 函館で出会った元気な黄色

photo by Masumi Chiba

ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

旅先でふと目に留まるのは、
いつも見ている色と違う色です。



黄色が印象に残った函館


先日、初めて函館を訪れた際に目を引かれたのは、
消火栓の黄色です。(上の写真)
普段見慣れているのは赤い消火栓なので、
黄色い消火栓は大変新鮮でした。

また、街のあちこちに見られる消火栓の黄色が、
街並みをより明るくしているように感じました。



それから満開のタンポポも
大変目立っていました。

こちらは五稜郭のお隣にある
函館美術館の裏庭です。
まるで植えているかのような
見事なタンポポです。
太陽の陽射しを受け、新緑と
共にキラキラ輝いていました。

ついでに、市電の写真を撮ったら、
狙ったわけではないのに
車体も背景のビルも黄色系でした。

そんなわけで、私にとっては
函館 = 黄色
というイメージが出来上がりました。

またどこかへ出かるチャンスがあれば、
自分の住む街とは違う素敵な色を
探してみたいと思っています。




2019年5月19日日曜日

「黒曜石 縄文の色展」で 神秘的な黒の魅力にふれる


ご覧くださって
ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の
千葉真須美 です。


青森~函館の旅の途中、
気になっていた展覧会
「黒曜石 縄文の色展」
足を運び、素敵な色を
見てきました。

会場は青森県青森市の

三内丸山遺跡内にある
三内丸山遺跡センターです。





昨年、
映画「縄文にハマる人々」を
観たのをきっかけに、縄文文化に
興味を持っています。

映画が作られたということは、
どうやら 縄文時代・文化が
静かなブームになっているようで…。

今回はそれに加え「色」ですから
興味津々でした。



夜のように真っ黒、そして静かにきらめく黒曜石


さて、この展覧会の主役は 黒曜石(こくようせき)です。
黒曜石は切れ味が良いことから槍や弓矢、
あるいはナイフの用途に使用されていました。

その名の通り黒い色をしていて、
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では黒曜石でできた地図盤を
「夜のように真っ黒」と表現しています。

黒は全ての光を吸収する輝きの無い色です。
しかし、黒曜石は(おそらく結晶等の作用で光を反射して)
輝きを発しています。

キラキラ輝く他の宝石類とは異なり
なんとも静かで神秘的な輝きです。
そして、黒+輝き 高級感 を感じさせます。

産地によって、透明感があるもの、
他の色味を感じるものなど個性があり、
それぞれに魅力的でした。

この展覧会だけでなく、三内丸山遺跡には
遺跡や土器などたくさんの見どころがあります。
機会があればぜひ訪れてみてください。
縄文文化の豊かさに、きっと驚かれることと思います。


最後に三内丸山遺跡の写真を一枚。


Photo by Masumi Chiba



2019年5月12日日曜日

中村佑介さんの塗り絵に Photoshop でチャレンジ


ご覧くださって、ありがとうございます。
カラーリスト・色彩講師の 千葉真須美 です。

昨年「中村佑介ぬりえブック COROL ME」の
コンテスト入賞賞品として、なんと中村佑介さんが
描いてくださった似顔絵塗り絵をいただきました!
小さめの色紙に直筆で描かれていて、
入賞作品の原画のエッセンスが取り入れられた
なんともスペシャルで嬉し過ぎる似顔絵です。

手にした時には感激のあまりトリハダが立ちました。
もちろん、一生の宝物です。
宝物なのでこれはこのまま保管し、
一緒にいただいた画像データをプリンして塗ることに。



PCでの塗り絵、良い点・難しい点


はじめは色鉛筆で塗ってみましたが、
色鉛筆ではイメージした色合いよりも
ソフトな発色になってしまいます。
そこで、画像データもあることですし、
Photoshopを使った着色にチャレンジしてみました。




配色は
塗り絵作品(入賞作)の
色のアイディアを
一部取り入れました。

この作品は
赤い壁がポイントだと
思っているので、
今回も背景は赤です。





こちらは途中経過です。
背景 → 額 → ポールと
ロープ → 髪 という順で
色を置いていきました。

ポールとロープは手前に
ある感じに見せるため、
色を明るくしてあります。






シャツの紫色は
私が好きな色の一つです。

髪とシャツは
奥行が出るようにと
手前と奥の色を変えました。

明るい髪の色とのバランスで
肌もごく明るい色に。

こちらが完成作品です。


文字にしてしまうと簡単な作業に感じますが、
実際はものすごく苦労しました。
Photoshopでの塗り絵自体が初めてでしたので、
作業に慣れるまでにかなり時間を要しました。

また、色鉛筆では濃淡やタッチで
立体感や質感を表現することができますが、
Photoshopでは基本ベタ塗りになります。
そのため、色選びがより重要であると感じました。

その一方で、PCでは微妙な色の調整が可能です。
少しずつ色を変えて何度も試しながら色を選ぶことは、
難しかったですけれど、良い勉強にもなりました。

色鉛筆でも、Photoshopでも、
やはり塗り絵は楽しいです!

中村佑介さんの塗り絵の第二弾も計画されているようで、
発売がとっても待ち遠しいです♪