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Photo by Masumi Chiba |
仙台を拠点に
カラー講座・コンサルティングを展開中!
理論派カラーアドバイザー・色彩講師の
千葉真須美です。
本日の 「カラーコーディネート講座」 は、
色を構成する3つの要素(色の三属性)の一つ 「色相」 についてです。
色相とは、
赤、 青、 黄、 緑、 紫 …
といった色みのことです。
この色相を円状に並べたものを 「色相環」 といいます。
下の図のような、その名の通りの 色相の環(輪) です。
[色相環]
色相環上の色は、ちょうど虹色の順番に並んでいます。
虹の7色は外側から順に
赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍、紫 。
図の色相環は、
左側の赤から虹色と同じ順番で色が並び、
紫と赤の間に、虹には存在しない赤紫があることで
環状につながっています。
また、それぞれの色は変化の度合いが、
見た目で等しくなるように12分割されています。
さて、この色相および色相環について、
おさえておきたいことが2つあります。
1つ目は、 「暖色」 と 「寒色」 です。
色の中には、暖かい感じがする色(暖色)と、
冷たい感じがする色(寒色)があります。
暖色は、この色相環上で、
左側の赤から時計回りで黄までの色相です。
寒色は、同じく、右側の青緑から青までの色相です。
それ以外の 黄緑・緑と、 青紫・紫・赤紫は、
温かさも冷たさも感じない色(中性色)です。
暖色と寒色、中性色という分類は、
カラーイメージを中心によく用いられています。
2つ目は、
色相環上の位置関係は配色に利用できるということです。
色相環上で、隣り合う色や、距離の近い色を組み合わせると、
よくなじんで、まとまり感の強い配色となります。
例えば、黄と黄緑、黄と黄みのだいだい などです。
反対に、色相環上で距離の遠い色、
すなわち中心を通って向かい側にある色は、
お互いを引き立て合い、きわだち感の強い配色となります。
例えば、黄と青紫、黄と青、黄と紫 などです。
色と色とをまとめたいとき、あるいはきわだたせたいときに、
色相環での位置関係は色選びの大きなヒントとなります。
この2つは、
カラーコーディネートでの応用範囲が大変広いので、
しっかりと記憶にとどめておいてくださいね。
この後のカラーコーディネート講座でも
たびたび登場します。
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